■1950年代西ドイツ「Emil Schmeckenbecher」
 社製ムーブメント搭載のドイツ「SVS」アラーム
 (目覚まし)時計付シンギングバードです

  セットした時間が来ると、シンギングバード
 が作動して小鳥が口ばしと羽根をパタパタさせ
 尾を上下させて囀ります

  ケージタイプより一回り小鳥が小さく出来て
 います
 また、鳴き方が、エシュレやリュージュ等とは
 違った鳴き方をします
   ■小鳥部分の状態チェック

 何十年も経ったもので、小鳥の状態が良い物は
 少ないようです

 このシンギングバードの場合は、小鳥の眼が
 両方取れてなくなっています
 羽根並びの方は、一部剥がれています また、
 羽根や口ばしの汚れがあります

 鳥かごを飾るペーパーフラワーが色あせして
 いるので、少し色付けします(写真右上)
 鳥かごも少し錆が出ています  
   ■復元された鳥と花飾りです

 口ばしも綺麗になり、また眼も取り付けられました
 口ばしは、磨いて再塗装します また眼は0.2mm
 の透明アクリル板を円に抜いて、裏側を白く塗り
 黒眼を点塗装します

 *上の写真と比較するため順序を前にしました  
   ■外観と内部のメカ状態のチェックを行います

 外観裏側のパーツの確認をします
 矢印@とAの時計とバードメカの時計は、アラー
 ム時間セット用のツマミノブAとバード囀り停止
 ツマミノブ@がありません

 クッション脚カバーゴム(赤色)は、ただはめて
 あるので良く取れてなくなっています
 今回の物は、四箇所ともあるのでOKです

 この状態で、時計とバードのゼンマイを一度巻い
 て、動作確認をして見ます
   ■本体内部メカ部分の写真です

 このアラーム時計シンギングバードのフイゴが、
 他のシンギングバードと違う所は、写真でも
 分かるように、ジャバラフイゴではなく、形状の
 違うゴムのフイゴ(黒い部分)を使っています

 ジャバラも経年劣化で破れたりしますが、この
 ゴムも経年劣化により、ゴムが硬化して、ぼろ
 ぼろになります

 アラームシンギングバードは、大抵時計部分は、
 壊れないで、シンギングバード部分が先に壊れ
 ているのが大半です 


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