■本体メカ部分の様子

 ゼンマイは、15mm巾程度の比較的大きいゼン
 マイが使われています
 ゼンマイは、香箱には入っておらずむき出しの
 ままです
     
   ■スピードコントローラー羽

 ギアの回転スピードを調整するため、羽を回転
 させ、空気抵抗を利用して調整しています
   
   ■2枚の円盤ソムーカム

 円盤を色々な溝に削り、そこをピストンアーム
 やホイッスル空気弁アームがなぞって音階や音
 の長さを変えて小鳥の囀りに似せています

 写真左上のアームは、小鳥の囀りに合わせて、
 口ばしが動くようにしたカム山です  
   ■上の円盤カムの働きと動きの確認

 上のカムは、ホイッスルに空気を送ったり止め
 たりする弁制御のカムです
 爪の欠けや大きな磨耗などはないようです

   カム類とギアはグリスやオイルが固まり汚れて
 劣化しているのでいったん洗浄して、再注油し
 ます
 
   ■下の円盤カムの働きと動きの確認

 下のカムは、囀りの音階をホイッスルのピスト
 ンの出し入れで再現しています
 いわば、楽器のトローンボーンと同じです
 上と同じように、カムとアームの当たり具
 合を見ます

 時々、アームやカム円盤が曲がっていて、
 カム山から外れることがありますので、全
 周回転して確認します  
   ■小鳥の作動確認・・・

 小鳥の作動確認は、最初の方で説明した通り
 ロッドを動かして、各部の動きを確認します

 もし、動きが悪かったり、動かないときは、
 ロッド穴から、ノズルを付けたCRC556をひと
 吹きして、動かしてみます

 意外と、この注油で動くことが多いです
 駄目な時は、小鳥の合わせ目の爪を最小限少
 なく起こしバラシて修理します
 ただし、この作業は、何度も行えません
 それは、何度も行うと、爪が折れてしま
 うからです     
   ■メーカー名・・・

 メーカーは「GERMANY GES,GESCH」と印が
 あります

 小鳥の手入れは、特に錆などが少ないよう
 でしたら、薄めた洗剤を染み込ませた布で
 拭いた後、シリコン艶出しを塗っておけば
 OKです
 ただし、この時、印字されている文字が落
 ちることがあるので、注意してください!!  
   ■飾りをつけて・・・

 その前に、ケージの復元です
 ケージは、その殆どが真鍮棒で溶接されて組み
 立てられていますので、コンパウンドで磨き
 ピカピカになったら、油分を拭いて、透明ニス
 を吹き付けます(色変わりを防ぐため)
 飾りの花を取り付けて完了です!  

 

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