■1930年〜40年代のドイツ「GES,GESCH TOY」
 社製のシンギングバードです

 このメーカーは、TIN TOY ブリキおもちゃの
 会社です

 当時、ESCHLEやGRIESBAUM等々の本格的な
 シンギングバードが、出回っていた中、TOYと
 して出したのが、このシンギングバードです

 ESCHLEやGRIESBAUM等と比べて、一回り大
 きく高さが30cm以上あります
 また、小鳥はブリキ製で小鳥の羽根が印刷さ
 れています
 また、小鳥は、口ばし、尾、羽、首が動きます

 ベースは、樹脂製にゴールド塗装されています
 かご部分は、真鍮製です

 この手もやはり、フイゴが傷み鳴かなくなります     
   ■小鳥部分の状態チェック

 小鳥は、ブリキ板をプレスして型を起こして二分
 割を合わせています
 見た感じでは、錆びも僅か、比較的良い状態で
 す
 何十年も経ったもので、錆が少なく小鳥の状態
 が良い物は少ないようです

 今回の小鳥は、各パーツが外れていたり曲がっ
 ている様子は見当たりません
 動作の確認は、止まり木の裏に通っているロッ
 ドを指で下から押して動きを確認します  
   ■内部メカ部分のチェック

 中身を見てパッと眼が行ったものにフイゴがあ
 ります
 やはり、フイゴの稼動膜が交換され、破れて
 いました
 このフイゴは、空気室が二つあり、シーソー
 式にゴム膜を動かして空気を送る構造です

 ギア類が一部真鍮、一部ブリキで出来ています
 曲がりや欠けはないようです
 ゼンマイを巻いてみると、一応にギア類は動き
 ました    
   ■ホイッスルとカムギア周りの確認

 円盤カムギアは、小鳥の鳴くパターンと小鳥の
 動きをカムによって動かしています
 カムギアは二枚あり、一枚は短音制御する為の
 空気弁開閉用です
   ■ホイッスルの手入れ

 写真は、本体から外したホイッスル部分です
 ピストンを抜き、ピストンがスムーズに動く
 よう筒の中を綺麗に磨きます
 また、フイゴに繋がっているホース(オレンジ
 色)の傷み具合も見ます 


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